2024年10月のヨガ〜回復のスタートライン〜

暑さが落ち着いたかと思いきや、寒暖差が大きく、スーパームーンもあり、自律神経系が弱い方々には、なかなか気の休まらない一ヶ月間でしたね。


頑張れば動けなくもないけど、できることならずっと横になっていたい、仕事の資料や勉強の内容は全然頭に入ってこないけれど、生産性のないネットのコンテンツなら何時間でも溶かせる…という生殺しのような状態の方も多かったのではないでしょうか。

そんな日々を生き延びるため、今月のヨガの動きでフォーカスしていたのは、
⒈背骨の回転
⒉胸郭と骨盤の回転
⒊頭の位置

の3つでした。

⒈背骨の回転


自律神経は背骨に沿って走っているので、背骨を意識したポーズを行うことでアプローチが可能となります。キャットアンドカウも背骨を動かす有名なポーズの一つですが、ねじりのポーズでも背骨の可動域を感じることができます。

ねじった三角のポーズ


因みに、ねじり系のポーズを、頭や腕だけ進行方向にグイグイ引っ張っていけばいい、と思い込んでいる方は意外と多いのですが、それだと背骨ではなく、腕や首の付け根に過剰なテンションがかかってしまい狙った効果は得られません。
ねじりのポーズをする時には、背骨を下から順番に回転していき、上の方に達した時、その延長についている腕はおまけで上がってくる、くらいのイメージで良いです。

ネジが先に回るからスパナも回る


スパナ(腕)でネジ(背骨)を回すのではなく、ネジの回転でスパナを動かす、という、普段の道具の使い方とは“逆“ であることを覚えておいてください。

⒉胸郭と骨盤の回転


反り腰を気にして骨盤を前回転させないように制御する方が多いですが、反り腰のエラーの原因は肋骨側にあります。肋骨の前側から胸を上方に引き上げるように使うのが正しいのですが、おへそを前に突き出すように使ってしまうと、折角の骨盤の前回転が(文字通り)台無しになり、体幹が使えず腰痛まっしぐらとなります😭

10月のクラスでは胸の中心を持ち上げるように修正をかけ、結果的に、以下の8の字のような流れが出てくることを身体で理解できるよう誘導しました。

心身の調子がイマイチの時、是非この8の字を観察してみてください。必ず壊れているはずです。逆に言えば、この8の字さえ維持できれば、そこまで持ち崩すことはなく、自力での軌道修正も可能だということです。


これまた余談ですが、下腹のブヨブヨ肉で悩む方の大半は、骨盤が後傾してお肉の受け皿の形に変形してしまっていることが原因なので、やるべきことは腹筋運動ではなく、骨盤の回転方向の修正です!

⒊頭の位置


さて、ここでどちらでも良いのでくるっと横を向いてみて、耳の付け根と鎖骨を斜めにつなぐ筋肉【胸鎖乳突筋】を触ってみてください。綺麗なチューブでつながっているなら頭の位置は合っています。


しかし、すぐにチューブが出てこなかった方、耳の付け根側が潰れていた方は頭がつんのめって、顎を突き出してしまっています。


この頭の位置が習慣化すると、いわゆるストレートネックとなり、気圧変動の影響を受けやすくなります。頭痛で天気予報ができる方はほぼ全員これが原因です。


単純に顎を引くとか、頭を引くとかでは治らないので、クラスでは2でも触れた首以外の土台も修正した上で、下から積み上げてきた土台に正しく頭を乗せる動きを練習しました。長い歴史を書き換えるのは根気のいることですが、地道に気圧変動に負けない身体に作り変えていきましょう。

10月フォーカスした内容は以上でした。
来月以降、また気温の低下で苦しくなる方もいらっしゃるかと思いますので、引き続き調整能力を上げる動きを逐次入れていきます。

大事なことは、私たちの身体が今している反応は、それが痛みや炎症、だるさといったネガティブなものであろうとも、私たちを苦しめる目的ではなく、もっと強いストレスから命を守るための防御であるという認識を持つことです。


ヨガに出会ってくださっているみなさんは、その身体からのメッセージを受けとる準備ができているという意味で、全員が回復にむけたスタートラインに立っています。


身体からのメッセージを受けて、私たちは呼吸や姿勢をどう改善すべきなのか、引き続き身体との双方向のコミュニケーションを楽しみながら、一緒に探求していきましょう。

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