ヨガと社交

子どもを持ったり、勤務先などのヨガ以外のコミュニティに所属したりすると、自分の意志とは全く無関係の人間関係が一気に増えてしまうもので、HSPの私ははかなりそのストレスが大きいタイプであります。

ありがたいことに、ヨガをしている自分と、日常生活の自分では、自分らしさの表出という点において、圧倒的に前者が勝る上に、ヨガを媒介として使うことで、私の場合はコミュニケーションが円滑になったりもします。

じゃあ、同僚やママ友にヨガを教えたりすれば手っ取り早く仲良くなれるのでは?と思いますよね。私も最初はそう思ってました。が、個人的な経験から結論づけるなら、ヨガのない人間関係とヨガからはじまる人間関係は混ぜない方がうまく行きました。

理由は単純で、ヨガに興味のあるママ友や同僚に合っているヨガ講師が、必ずしも自分であるとは限らないからです。

私の現在の生徒さんは、ほぼ100パーセントこのアマテルヨガのページをご覧になった方ばかりで、私がどんなタイプのヨガ講師なのか、どんな経歴を持っているのか、どんなことを大事にしているのか、事前情報としてなんとな〜く理解した上で、決して便利とはいえない手続きを踏んでご予約いただき、体験、継続していただいている方ばかりです。

この一見当たり前のような流れを通して、実はかなりのフィルタがかかった状態でお会いしているんですよね。

私の場合、このフィルタにかなり助けられているのだと思います。フィルタなしで、なんとなく顔見知りだから的な関係性から、流れでクラスを開催したりすると、ミスマッチが起こりやすいです。クラス自体は成立させられても、動き以上のメッセージがなかなか伝わらない感じがします。

ヨガは「この誘導自分に合ってるな〜この先生と心が通じ合ってるな〜」と感じられる講師に教わるのが一番良いというのが持論です。

そう思える人を探し求めた結果、それが私であれば嬉しいですし、そうなるよう全力を尽くしていますが、フィルタがかかっていない人間関係の相手からその感覚を引き出すのは、私の場合はかなり難しいのが現状です。

単純に講師である私の力量が足りないから、と言われればそうなのかもしれませんが、ヨガ講師業が長くなるほど、自分の講師としての特性というのも見えてくるもので、どうやらそれは「万人受けはしないが、局所的には物凄くハマるタイプ」と勝手に解釈しています。

力量を高める努力が、どうやってもレンジを広げる方向よりも、ものすごく刺さる人により深く刺さる方向性に繋がっていくというか。

しかし、これは自分がもともと心地よいと思っている「自分しか知らない、自分だけが良さがわかってるものこそ至高!」という価値観を反映している可能性大です。

だから、私の感覚としては多くの人に届かないこと=力量不足というより、年々自分の感覚に近くなるようにチューニングされ、【伝わる可能性の高い相手に対してのみ】拡散力が高くなり、実際にお越しいただいた方に伝えられる情報量も増え、良質になってきた、といった方がしっくりくるんですね…。

少し脱線しましたが、ヨガを社交の場に活かせるか、という点において、私の場合は、ヨガのない人間関係において、ツールとしてのヨガはほとんど活かせなかったし、無理やり持ち込んだこともありましたが、それによる良い変化も殆どなかったです。

ただ、ヨガを続けてきたことで、コミュニケーションが苦手な自分に対してのセルフイメージが改善したので、社交の場におけるストレスは前ほどではなくなりました。

人並みにコミュニケーションをとろうと頑張って食らいつく、とか、ヨガに誘って仲良くなろうとする、とかのしんどすぎるムーブも一切やめる、と決めてしまってからは、圧倒的に楽になりました。

また、ヨガ講師的なオーラが出ているから舐められないだろうとか、一目置かれるかもとか、そういう期待も持たない、相手にも興味を持たせない方が、結果的にストレスの高い人間関係を抱えずにすむと思います。

(この、舐められたくないとか、一目置かれたい、みたいな欲って、おそらく自己肯定感の欠如からくると思うのですが、そのへんのモヤモヤは、自分の信じるヨガの道を深めていくことで、徐々に昇華されていくので、望まない社交をしてくる相手とのやり取りをどうこうしようとしないで、遠回りに感じても自分のヨガにフォーカスしたほうが、結果的に解決が早いです)

そんなわけで、おそらく、この先ヨガのない人間関係において、自分がヨガ講師であることは極力アピールせず、無理やりヨガを持ち込んで社交するような無茶なこともせず、ひっそりと息を潜めてやり過ごし、そのかわり、ヨガを通して繋がる人間関係をより深くより心地よくできるよう全力を尽くす、みたいな方向性でバランスをとっていくのかなという気がしています。

あくまで自分の特性を踏まえた方針ではありますが、HSPの方、ヨガをされている方の日常生活におけるしんどい人間関係をのりきるための参考になれば幸いです。

最後に…

どうしても、こういうことを書くと、私が同僚やママ友として知り合って、ヨガの生徒さんとしても続いている関係の人は皆無なのでは!?と思われるかもしれませんが、そういうわけでは決してないのです。奇跡的に良い出会いもありました。ただ、打率がとても低いので、不用意にヨガ講師アピをしたことについては、後悔している次第です。

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