他人に悪意を向けたり、マウントをとったり、序列をつけることに、自分のエネルギーを浪費する人(エネルギーバンパイヤ)には、なるべく近づかないことが一番だとは思うのですが、そうもいかないのがリアルな日常だったりします。
悪いパターンとしては、無言でやりすごそうとした結果ストレスでボロボロになり倒れる、相手に反撃を試みてさらに槍玉に上げられる、その職場にいられなくなり退職…とかだと思いますが、どれもありがちでどれも嫌ですよね。
共感力の高いHSPの人は、相手のネガティブ感情に巻き込まれやすいので、いかに自尊心を損なわず本来の自分でいつづけるか、自分の美しい心を汚染されずに守っていくか、に重点を置いて対処していくことが大事かなと思います。
以下はそんな敏感で繊細な人のための3ステップの対処法です。
1.相手自身の問題だとはっきり自覚すること
私以外私じゃないの〜当たり前だけどね♪ってことです。
悪意を向けられたときって、繊細な人はなぜか罪悪感をおぼえてしまいがち…。
「私の態度がオドオドしてたのがいけなかったのかな?」
「私がもっと親切にしてればこんな目にあわなかったのかな?」とか。
そんなことはないんです。
あなたに悪意を向けた相手は300%の確率で心身のどちらか、または両方に不具合を起こしています。
理由は、下記のいずれかです。
- 体調が悪いor時間的・経済的な余裕がなく、自分の思い通りにいかないことはすべてむかつく
- あなたの言動や行動の中に、自分の過去にまつわるコンプレックスやトラウマが見えてしまいむかつく
まあ、少しくらいは同情の余地があるかもしれませんが、基本姿勢は「知らんがな」でいいと思います。自分のケツは自身で拭ってくださいよ〜ってことで、次にいきましょう。
2. ひとりきりの場所で「あ〜傷ついた!」と言葉に出すこと
誰でもない、この私の心が、今、意地悪な人によって傷つけられている、ということに自分自身で気づくために行います。頭ではわかっていたつもりでも、口にだすことで、しみじみ痛みに気づくこともあります。
また、1の過程で、相手にも相手なりの事情があることに気づいたとき「知らんがな」と割り切れずにいると、そっちに心をもっていかれて、自分の心の傷への自覚が薄くなってしまいがちなので、自分の心へのフォーカスを戻す意味もあります。
相手や第三者を巻き込むことでの余分なトラブルを防ぐためにも、ひとりきりで安心できる場所で行うと良いでしょう。
3. 自分のための慈悲の瞑想を行うこと
慈悲の瞑想は、自分の幸せを祈る→親しい人の幸せを祈る→嫌いな人の幸せを祈る→生きとし生けるものの幸せを祈る、という順番で、自分の内側に作った幸せを地球規模に広げていく誘導のもとに行う瞑想です。
しかし、心が傷ついているときは「まず自分の幸せを祈る」が先決です。それだけやれば良いと思います。
例えば下記のような内容を自分に語りかけ、さらに心の中で繰り返します。
「どうか私の疲れが癒えますように」
「私の気持ちが穏やかでありますように」
「自分自身に優しくなれますように」
「私がゆったりした楽しい時間を持てますように」
「がんばってきた自分を褒めることができますように」
ヨガ講師のブログにありがちなスピリチュアル対処法!と思うかもしれませんが、神経科学的なアプローチとして有効であることはデータでも証明されています。
簡単にいうと、ストレスによって、血中のコルチゾールというホルモンが増えるのですが、慈悲の瞑想を日常生活でおこなっている人は、そうでない人に比べ、増えてしまったコルチゾールの値をもとに戻すスピードが速くなります。つまり、回復力が高い脳になります。
もちろん普段から行っておけば、愛情を感じたときに出るオキシトシンというホルモンの値が上昇するというデータもあるので、いつも上機嫌でおおらかな自分でいることができます。
機嫌が悪いときには落ち込むけれど、機嫌がいいときになら許せること、ありますよね?
自分の心の状態を良くしておくことで、ちょっとした意地悪にも動じない心を作ることもできるのです。
以上の3ステップをぜひお試しください!
私はこれを試したところ、今までの自分の人生のパターンになかったような相手の態度の変化がありました。
結果的にその組織には現在属していませんが、ストレスフルな環境であったにもかかわらず、あまり大きなダメージを負わずにすんだかなと思います。
属していた期間は昼休みの間必ずヘッドホンをして、瞑想をしていたので、もし誰かに見られたら、かなり不思議な姿だったかもしれませんが笑。